2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

図と地の問題

ずっと私が追いかけている絵画の問題として、図と地の問題がある。要するに認識する対象と背景の関係のことである。これは当時精神的に困窮していて、絵を描かざるを得なくなった時に感じた感覚に端を発している。それは私が社会と折り合いが付かなくなり、…

反実体絵画

自分の作品を説明する言葉を昨日から考えている。以前考えたものでは「見えない広場」「存在の余白」「見ることを見る」「描く事を描く」「忘れられた痕跡」など今考えると不可視なものばかりであった。私は作品を作り始めの頃、人はどのように形を認識して…

見せることへのためらい”若林奮”

先日、若林奮の「仕事場の人」展を多摩美術大学美術館へ見に行った。知人からもらったパンフレットに”見せることへのためらい”というタイトルの文章が載っていた。そのタイトルが気になりながら私は美術館へ向かった。今まで気になりながらも中々見に行く機…