2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

色が生まれる時。

知的障害者施設での話。新しく入った利用者が絵を描きたいと言って来た。おう、じゃあやろうということになってアクリル絵の具と画用紙を用意。最初に、何色が良い?と聞いて何色か選んだ。お皿に絵の具を一緒に開け始めた。いつもやっていてチューブから絵…

ジョルジョ・モランディの絵画の社会性について

先日東京ステーションギャラリーにおいてジョルジョ・モランディ「終わりなき変奏」を見た。「終わりなき変奏」という名の通りテーマは同じだが少しずつ違う静物画や風景画を生涯追求した画家の展覧会であった。時代はピカソとブラックがキュビズムの活動を…

ジョルジョ・モランディの静物画について。

ジョルジョ・モランディ展に行った。モランディの静物画について書きたいと思う。先日高島芳幸の絵画に言及していた時にモランディに少し触れた。その時は2次元と3次元の揺らぎを二人の画家の共通項として記した。 モランディ展の最初の一枚はキュビズム的…

高島芳幸 「無題 あるいは もうひとつの用意されている絵画」

東京都美術館において、現代アーチストセンターによるグループ展で高島芳幸の作品に遭遇した。タイトルは、「無題 あるいは もうひとつの用意されている絵画」である。今まで多くはないが高島の作品は見てきた。高島作品は端的に言えば「感じる絵画」である…